痛風はその名の通り、痛みが伴う病気です。
痛む場所は主に足の親指の付け根から甲にかけてであり、症状が悪化するとあまりの激痛に気を失う場合もあると言われているほどです。
しかし、痛風は一体何が原因で発症するのでしょうか。
その仕組みと治療法、そして、痛風に効くと言われている青汁の実際の効果について解説をしていきます。
痛風とはどんな病気なのか?その症状とメカニズム

まいど!今日は野菜の配達ではないんだけど、ちょっと相談があって。

あら、わかばじゃない。
どうしたの?相談って。

実は俺の後輩が『痛風』になって、昨日の夜中に急患で夜間病院に駆け込んだみたいなんだ。
それで、医者から「食生活を見直せ」って言われたみたいで、農家の俺のところに相談に来たんだけど。
食生活については、俺よりみどりの方が得意分野だと思ってな。

その後輩って、おいくつなんですか?!

痛風になった後輩は、28歳だよ。

わわわわわわ!
私、痛風って中年男性がなるものだと思っていましたぁ…!
…と言いつつも、私も痛風についてはよく知らないんですけど(汗)

なるほどね、話はわかったわ。
では今回は、痛風について解説していくわね。
痛風は尿酸が体内に過剰に蓄積されることで発症する病気です。
血中の尿酸値が上がると溶けきれなくなった尿酸が尿酸塩という結晶になって腎臓や関節に溜まり始めます。
そして、前者が尿路結石の、後者が痛風を発症する引き金となるわけです。
ちなみに、血液中の尿酸値が7mg/dl以上になると「高尿酸血症」と診断され、この状況が長く続くほど痛風を発症する確率は高くなります。
そもそも、なぜ尿酸値が上がるのかというと、肉や魚に多く含まれているプリン体という成分が関係しています。
食事などで摂取したプリン体は分解され、尿酸となって排出されますが、人体の排出能力を超えて尿酸が生成されると血中に蓄積されて尿酸値の上昇につながるというわけです。
痛風は動物性たんぱく質の摂取量が少なかった戦前の日本では極めてまれな病気でした。
しかし、食生活の西洋化が進んできた1960年代以降は急速に患者の数が増えています。
また、食事の内容以上に問題なのが食事の量であり、カロリーの過剰摂取や肥満は尿酸の産出量を増やす引き金となります。
その他にも、アルコールの過剰摂取、ストレス、過度の運動などが尿酸値を上げる原因となるので注意が必要です。
40代~50代に発病するケースが多く、患者の実に9割以上が男性です。
女性の患者が少ないのは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンに尿酸の排出を促進する働きがあるからだと考えられています。
痛風の症状としてはまず、手足の関節に熱を伴う激しい痛みが生じます。
この痛みは1~2週間で自然に引きますが、これは初期症状にすぎません。
ここで十分な治療を行わないと足の親指の付け根の関節から始まって手足の関節などに尿酸塩が溜まり、こぶのように腫れていきます。

さらに、痛風は狭心症、心筋梗塞の前兆でもあり、糖尿病や高血圧などを伴っていることも多いので、症状が現れた時点で体全体のメンテナンスを考える必要があります。
痛風の治療と改善には食生活の改善が基本
痛風は食事の偏りが原因となるケースが多い病気です。
したがって、痛風の予防や治療は食生活の見直しが基本となります。
私が既婚男女に「野菜不足だと思いますか?」というアンケートをとったところ、男性は69%、女性は59%の人が「野菜不足だ」と回答しました。
食生活は健康とは切っても切れないので、一度自分の食事バランスなどを考える必要がありますね。
このアンケートについてはこちら「野菜不足になる理由とは?」既婚の男女に違いはある?アンケート結果からわかること!でまとめています。
痛風の人は特に、動物や魚の肉、内臓、干物などはプリン体が多く含まれているので要注意です。
もちろん、肉や魚は健康を維持する上で欠かせない食べ物であり、プリン体も体に必要な成分なので全く食べなければよいというわけではありません。
過剰摂取にならないように、他の食品と一緒にバランスよく食べることが大切なのです。
ちなみに、プリン体の摂取量は1日400mgを超えると要注意だと言われています。
これは豚レバー約150gに含まれる量に相当する数字です。
また、お酒も飲みすぎるとアルコールの作用で尿酸値が上がってしまいます。
特に、ビールはプリン体そのものも多く含まれているので飲み過ぎには気をつけた方がよいでしょう。
さらに、痛風の予防にはプリン体を過剰摂取しないことの他に、アルカリ性食品である生野菜、海藻、イモ類などを意識して食べると有効です。
アルカリ性に傾いた尿は尿酸をよく溶かし、体内に蓄積するのを防いでくれるからです。
その他にも、痛風対策になる栄養素としては、尿をアルカリ性にするビタミンC、尿酸の生成を抑える葉酸、尿酸の結晶化を防ぐカルシウム、利尿作用のあるカリウムなどがあります。
これらの成分は生野菜や果実に豊富に含まれていますが、果実には果糖も多いため、食べ過ぎは肥満の原因となって逆効果です。

つまり、痛風対策としてはお酒の飲み過ぎを控え、生野菜を中心とした栄養バランスの整った食事を摂ることが基本となります。
そして、それに加え、適度な運動や食事制限によって肥満を解消することも痛風対策として重要なポイントです。
痛風に効果的!青汁のカリウムや葉酸などの成分
生野菜が痛風対策になるといってもサラダを毎日大量に食べるのは難しいという人も少なくないでしょう。
そんな人におすすめなのが青汁です。
青汁は1日に必要な生野菜をコップ1杯に凝縮させた飲物なので気軽に摂取することができます。
特に、青汁の3大原料であるケール、大麦若葉、明日葉には痛風対策に有効なカリウム、カルシウム、葉酸が豊富に含まれています。
その中でも、ケールは注目してもらいたいものです。
一般的なサラダの主原料であるキャベツの栄養成分は100gあたり「カリウム200mg、カルシウム43mg、葉酸78μg」なのに対し、ケールは「カリウム420mg、カルシウム220mg、葉酸120μg」と圧倒的な量を誇ります。
したがって、痛風対策として飲むのであれば、ケールが主原料の青汁が有力候補として挙がることになります。
ただ、青汁を飲む場合は注意しなければならない点があります。
飲みやすくするために砂糖などの入った青汁がありますが、そういったものは避け、必ず無添加の商品を選ぶことです。
糖分が多く含まれていると、逆に、尿酸値が上がってしまい逆効果です。
また、いくら青汁が体によいからといって水のように何杯も飲むのはあまりおすすめできません。
健康促進のためには特定のものを大量に摂取するのではなく、多様なものをバランスよく取ることが大切であることを肝に銘じて決められた量だけ飲むようにしてください。
痛風予防&対策にピッタリの青汁一覧
最後に、数多くある青汁の商品の中でおすすめのものをいくつか挙げておきます。
まずは「ファンケル本搾り青汁ベーシック」です。この青汁は国産ケールを主成分としていてカリウム・カルシウム・葉酸が豊富な上に、オリゴ糖を使用しているので吸収率も通常の青汁と比べて大幅にアップしています。
詳しくはこちら【ファンケル】ファンケルの本搾り青汁ベーシックの評判と口コミ!へ。
一方、「ふるさと青汁」は国産の明日菜を主原料に用い、そこに桑の葉末と大麦若葉末を配合したものです。
明日菜は茎だけでなく、根も使用している点が特徴です。
明日菜の根にはカルコンと呼ばれるポリフェノールが大量に含まれており、脂肪を燃焼させたり、血糖値を下げたりする働きをします。
しかも、カルシウムがケールの約9倍、カリウムがゴーヤの約6倍、食物繊維がレタスの約34倍と非常に高い栄養成分を誇っています。
大手飲料メーカーのサントリーから発売されている「極めの青汁」も抹茶と煎茶を配合したさっぱりとした後味が特徴です。
お茶のような飲みやすさでリピーターの多い商品でもあります。
詳しくはこちらマイケア「ふるさと青汁」口コミはどう?明日葉のカルコン魅力がすごい!へ。
他にも、139種類の植物発酵エキスを配合し、痛風対策の他に腸内環境を整えるのに優れた【ホコニコのこだわり酵素青汁】、40種類の植物発酵エキスや100億個乳酸菌を配合してゼリー状に仕上げた【黒糖抹茶青汁寒天ジュレ】、コレステロールや血圧の気になる方のために、それらに対する抑制効果があるキトサンを配合した「大麦若葉青汁 キトサン」など、さまざまなアイディアを組み込んだ人気商品が数多くあります。
ここで紹介したのはほんの一例にすぎません。
他にも、いろいろ試してみて自分にあった青汁を探してみるのがよいでしょう。

痛風対策としては、やはり青汁がとっても向いているのよ。
特に、ケールが主原料の青汁商品を選ぶといいわ。
青汁を取り入れながら、普段の食生活をしっかりと見直すことが大切ね。

ありがとう、みどり。
さっそく後輩に勧めてくるよ!